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zoom RSS あこやだまの試験

<<   作成日時 : 2014/12/17 04:53   >>

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日本の真珠養殖は主にアコヤ貝で行われています。昭和29年の夏私は夏休みを利用して三重県の英虞湾にある間崎島の山岩真珠KKで真珠養殖の実習をしてきました。その時アコヤ貝のアコヤの意味を工場の皆さんに尋ねたのですがどなたも御存じなく、多分養殖が大大的に行われているここ英虞湾の「アゴ」に関係しているのではないか・・ということでした。昭和33年愛知県水産試験場尾張分場に転勤して倉掛分場長から命じられたのが岩礁地帯の南知多での養殖技術開発でした。当時隣の三重県の真珠養殖は隆盛を極めていましたし、私はほんの少しですが経験もありましたので真珠養殖の実験をすることになりました。そこであらためてアコヤ貝のアコヤについて名古屋の図書館に行き調べてみました。

あこや(阿古屋) 
 愛知県阿久比町の古い地名、そこから現在の半田市を始め知多半島東側の海域で採れた真珠のことを「あこやだま」と呼んでいた。後年全国的に真珠のことを「阿古屋」というようになった。なお古今集六帳三に「伊勢の海の海女の島津があこやだまとりて後もか恋の繁けむ」という和歌がある。

 いやぁー晴天の霹靂、アコヤとは愛知県の知多半島の一地方の名前だったのでした。愛知県の海は塩分が少なくアコヤ貝の生育に適さないと言われていましたが、アコヤ貝はなんと低鹹の知多湾(衣浦湾)にいた貝だったのです。真珠のことを大昔は「あこやだま」と呼んでいた、つまりアコヤ貝は真珠貝ということだったのですね。それでは真珠という言葉は何時頃から使われていたのかを調べてみたら万葉集巻18、4101の和歌の前書きに「京の家に贈らむための真珠を願う歌」と出ていてこれも万葉の時代から使われていたことがわかりました。

三河湾です。この海域にはタイラギやイガイ、アワビ等も棲息しているのであこやだまはアコヤガイの真珠だけではないかもしれませんが、同じ知多湾の大井でアコヤガイの生息試験をすることにしました。アコヤガイは低鹹に弱いのでどの水深に設置するのが良いかみるためにアドバルーン方式で吊下することにしました。

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                           阿古屋浦の位置をご覧ください。


実験用の母貝は国立真珠研究所の先輩に頼んで既に施術してある貝を分けてもらいました。

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    倉掛分場長と荒井技師に点検してもらいました。                アドバルーン式に貝を吊下しました。

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設置直前大井漁協の皆さんに実験の                  大井漁港内に実験施設を2連設置しました。
アコヤ貝を見せているひょうすけです。

その後週1回生死調査をしましたが、秋までは異常無く順調でした。冬期、私は海苔養殖モデル漁場の担当になって伊勢湾側の常滑に常駐することになり、この試験は別の人の担当になりましたが、見事な真珠が採取できたとのことでした。当時の写真は白黒でしたので人様の写真をお借りして載せました。
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   アコヤガイの美しい真珠層です。  
                          
                                                 阿古屋浦のあこやだまです。


註 愛知水試に入って私の最初の仕事でしたが、伊勢湾台風で水につかり、報告書は廃棄していましたが、古いアル   バムにこの白黒の写真がありましたので記録としてブログに載せることにしました。

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コメント(24件)

内 容 ニックネーム/日時
ひょうすけさん、こんにちわ〜お久しぶリでございます。
お変わりなくお元気でしたか!?

真珠の養殖の実験もなさっていたのですね!
阿古屋貝は英虞湾ではなかったのですね?
阿古屋とは阿久比地方、知多半田の三河湾ですよね!びっくりです。
あこや玉とは、真珠玉の事ですか、万葉集・古今集にも載っているんですね!

昭和33年愛知県水産試験場尾張分場に転勤とあり、
昭和34年には伊勢湾台風ですよね!
白黒写真が時代を感じますが、50有余年前の事ですね。
このような記録もブログは楽しいですね!
みっきい
2014/12/17 14:29
お久しぶりですね。
お元気の様子で安心しました。

ビックリです!!
知らない人が多いのではと思いますが。
試験場のの方々の地道な研究の成果が見えます。
勉強になりました。
ひょうすけさん、お若いです。
まきちゃん
2014/12/17 16:49
みっきいさんへ
すっかりご無沙汰していたのに来てくださってありがとさんでした。私の初めての仕事は予算外だったので正式の報告はしてなかったのですが分場長に出していた報告書が伊勢湾台風で水びたしになり廃棄してなくなっておりました。たまたま本箱を整理したら大昔のアルバムが出てきてその中にここに載せた白黒の写真がありました。それですっかり忘れていたことを思い出しそれを記録しておこうとブログに載せた次第です。あの時しらべた阿古屋の事、今の愛知水試の誰も知らないようでしたので若い技師に教えてやりました。文書では知多湾(アコヤ浦)の真珠はアコヤガイになっていましたが万葉集や古今集の和歌ではアワビ、イガイ、タイラギ等の真珠も「あこやだま」になっていますのでアコヤガイの実験は失敗の可能性が強かったです。最期のアコヤガイのカラー写真は人様の写真をお借りしたものですが、実際の大井の真珠もこのようでした。
ひょうすけ
2014/12/17 16:58
まきさんへ
すっかりご無沙汰していたのに来てくださってありがとうございました。古い白黒の写真が出てきたのですっかりわすれていた私の55年前の初めての仕事のことを記録しておこうと載せてしまいました。アコヤが知多半島の古い地名で真珠のことを丁度おでんを関東煮というように大昔真珠のとれた地名のアコヤダマと呼んでいたと知った時はびっくりでしたが、写真を見るまでそのこともすっかり忘れていました。冬になって私はのりの担当になり最後の真珠の収穫はできませんでしたが、白黒の写真は撮ってありました。その写真は伊勢湾台風で無くなっていましたので最後のカラー写真は人様の写真をお借りして載せましたが、実験の写真もこの写真のように素晴らしかったとのことでした。
ひょうすけ
2014/12/17 17:59
ひょうすけさん
お元気そうでよかったです。

私、真珠大好きなんです。
使ったあと柔らかい布で優しく拭くときが
一番幸せです。
指輪ならじぶんの指を
ずうっと眺めていても飽きないです。
傍からみれば自分の指をうっとりと眺めているバカですが(笑)
指じゃなくて真珠です。。

その真珠がこういう段階があったことがよくわかりました。
お若いひょうすけさんも
研究に勤しまれていたんですね。
れに
2014/12/18 15:35
れにさんへ
お早うございます。はい、水産関係の試験研究の仕事をしてきました。愛知県の内湾は砂浜でそこではアサリやハマグリ、のり等の養殖が出来ましたが、岩礁地帯では何もありませんでした。それでそういうところでの養殖業の開発を命じられたのです。最初は真珠養殖を試みたのですが、最後はワカメや新しい海苔養殖を試みて成功しました。私が美しいと思うのはアコヤガイから取り出す時の海水にぬれている真珠です。最後に載せた写真のあこやだまがそれです。そうそう、アコヤ害を食べたウナギの腹から出てきた真珠を見た時も感動したことがありました。
ひょうすけ
2014/12/19 06:27
こんばんは〜♪
6月生まれの宝石は真珠ですので興味深く読ませて頂いています。
ちなみに6月生まれです
愛知県知多半島の海域でしたか?
アコヤ貝→真珠の事だったのですね。

ひょうすけさんのお若い頃の写真ハンサムです!
研究一筋で頑張ってこられたのですね。
素晴らしいです(^^)v
ミモザ
2014/12/19 20:49
ワタシも真珠大好き!若いときは毎日つけてて(安いやつ…笑)外国へ行くと、日本人は真珠が好きだからお前日本人だろう!って言われましたよ(笑)会の中にある出来立て?の真珠、初めて見ました!見つけた人は…昔は海女さんでしょうか…驚いたでしょうねえ〜。あこやだまって言うのもなんかちょっとステキですね、特別感が出ます♪ひょうすけさんお仕事大変でしたでしょうが、すごく充実したお顔されてますね〜〜!↑↑ワタシもハンサム!って思いました♪
こりす
2014/12/21 04:13
真珠=あ こ や だ ま
真珠の養殖技術は、そのころは確率してなかったのでしょうか。
これを足掛かりに、ひょうすけさんの各種研究も進んだのでしょう。

こうして拝見すると、過去プログの内容の濃ゆさ!
納得!
原点はここにあり。
私はそう思います。

アコヤガイから、ひょっこり出た真珠。
場違いのところに現れた、宝石って感じです。
写真を見てそう思います。
ノンキーハイカーズ
2014/12/21 09:28
こんばんは。
現在の本場が発祥地とは限りませんね。
灯台下暗しですね。
伊勢湾台風の前のことですか。
これから高度成長期入る時期でしょう。
仕事に燃える姿が浮かんできますよ。
tami
2014/12/21 18:37
こんばんは。
しばらく更新がなかったのでおげんきかな?と気にかかっていました。
お元気なご様子でほっとしました。
大好きな真珠のお話にしっかりと読ませて頂きました。
伊勢湾台風で水につかり、報告書は廃棄・・・・・
そうでしたか。
残念でしたが写真があってよかったですね。
ろこ
2014/12/21 22:22
ミモザさんへ
お早うございます。すっかりご無沙汰したのに来てくださってありがとうございます。真珠の装置を掲げているひょうすけ、実は海に漬けておいた真珠が大きな石にからんでとりあげることが出来ずやむを得ずズボンを脱いで水中に入って装置を取りあげてきた瞬間の恥ずかしい写真でした。この写真しか残ってないので載せてしまいました。今どき浅草で海苔を採っていないのにアサクサノリというように真珠のことを万葉の時代の女性はアコヤダマと言っていたのですね。夜海のウナギがアコヤ貝を食べにくるので私達実習生は毎夜槍でウナギ退治をしていましたが、私が見た一番美しい真珠はそのウナギの腹から取りあげたアコヤダマでした。今ならミモザさんにお贈りしたのにと残念です。
ひょうすけ
2014/12/22 02:46
こりすさんへ
お早うございます。アハハ、充実した顔ですか。実はズボンを脱いで海に入って真珠の実験装置を取りあげてきたばかりの照れ笑いしている恥ずかしい写真なんですよ。この貝の中にある真珠は本物ですが、銀座などで売られている高価なものは更に美しく加工されており、ある意味美しさの偽物なんです。ミモザさんに書きましたがウナギの腹からとりあげた真珠、今だったらこりすさんにも差し上げたのにと残念です。すっかり忘れていましたが60年程前のこの白黒写真を見つけた時アコヤダマのことを名古屋の鶴舞図書館で調べたことを思いだしました。昨日したことが重い出せないひょうすけなのに本当に不思議です。
ひょうすけ
2014/12/22 03:09
ノンキーハイカーズさんへ
お早うございます。すっかりのご無沙汰お許しください。浅草で海苔を今は全く採っていないのにアサクサノリと言っているように万葉時代の女性は真珠のことをアコヤダマと呼んでいたのでしょうね。真珠のでき方は明治時代の大学や研究所で研究されていたのを御木本幸吉翁が学んで養殖に成功したので、万葉時代は勿論養殖されておりません。本には阿古屋浦のアコヤダマはアコヤガイと書いてありますが、この海域では塩分が少ないので多分アワビやミル貝、タイラギ、イガイ等の真珠だったのではと思います。私のブログ過剰評価してくださり顔を赤くしております。
ひょうすけ
2014/12/22 03:27
tamiさんへ
お早うございます。はい、伊勢湾台風の前年に県庁の水産課から転勤しました。当時南知多の漁協から岩礁地帯に適した養殖を水産試験場に申し込まれていましたので、何か考えろと命令されました。真珠は駄目でしたが私は新しい海苔養殖法を開発して成功し現在に至っております。その経緯を書いてくれと大井漁協から頼まれて第一段として書いたのがこのブログなんです。真珠養殖場は何年も続けると病害などが発生したりするので今では三重県から瀬戸内海や九州などが主となっておりますね。
ひょうすけ
2014/12/22 03:50
ろこさんへ
お早うございます。実は三河という俳句会の俳誌が1000号になるのでその作業に駆り出されて忙しくブログから離れていました。私は頭の中以外悪い所はなく至って健康でいます。ご心配くださりありがとうございました。伊勢湾台風では家の下敷きになり私のすぐ横にいた人は血を吐いて死んでおりました。私は九死に一生だったひょうすけなんですよ。その時報告書を始め重要書類など全て逸失してしまいました。
ひょうすけ
2014/12/22 04:07
こんばんは〜♪
ご無沙汰、申し訳ございません。

先日、テレビで「アサギマダラ」を拝見し、ひょうすけさんを
思い出しました。
「茶々」と記してくださった「アサギマダラ」無事、台湾へ到着
したかなぁ〜?4・5年くらい前のお話でしたっけ?
今頃になって思いを馳せている茶々です。

テレビに映っていました「アサギマダラ」は、「白山」と記され
ていました。
茶々
2014/12/24 19:52
茶々さんへ
お早うございます。すっかりのご無沙汰お許しください。アサギマダラ、今年はついにあらわれませんでした。アサギマダラだけでなくアゲハ蝶もモンシロチョウも少なく異常な年でした。あの時編隊長蝶をお願いした山口県のコリスさんのところにも現れなかったそうですので台湾へ行く前に玉砕したのかもしれません。それとも直接台湾へ着いたかもしれませんね。白山は何処でしょう?ひょっとしたら金沢近くの白山神社でしょうか?
ひょうすけ
2014/12/25 03:17
こんにちは♪
ひょうすけさん!お元気でしたか、心配してました。

真珠のお話し興味深く読ませていただきました。真珠の一粒に沢山の努力が詰め込まれているのがよくわかりました。

うなぎのお腹の中に真珠!ビックリです!
ままっち
2015/01/03 09:39
ままっちさんへ
新年明けましておめでとうございます。ご心配くださりありがとうございました。はい、うなぎは川に上って川で育つと雌になりますが、海に残ってそこで大きくなったものや養殖場で育ったものは皆雄になります。その雄になるウナギが毎夜真珠貝を食べにくるのですが、学生時代それを小さなもりで退治する仕事をしました。当時は食べるものがなくて飢えていましたので、そのウナギを調理して食べていましたが、その時真珠が良く出てきました。中に素晴らしい真珠がありましたが、それを持ちかえって彼女にプレゼントするなんてことは全くかんがえませんでした。
ひょうすけ
2015/01/04 00:51
随分参考にさせて頂きました。息子の就職の縁で三重にもとても興味を持ち始め、毎年行く度にあちこち足を延ばしてみたいと思っています。御木本で有名な鳥羽ですが、銀座ミキモトの近くで若い頃遊んでいたのも私でした。何かこれも縁があるのかな? 年末にも12月24日夜中から28日まで友達を連れて鳥羽で遊んで来ました。若い頃はパールは叔母さんのイメージでしたが、今ではすっかりパールの良さに惹かれています?って事はおばさん化したってことですかね?^m^
mint
2015/01/06 19:15
mintさんへ
息子さんは鳥羽の水族館に勤務しておられるのですか?こことは鳥羽市役所水産課を通して愛知水試もお付き合いがありました。50年も前の事でしたが。真珠施設を拡げて笑っている私、実はズボンを脱いでいて照れ笑いしている写真で恥ずかしいのですが、これしかなかったので載せてしまいました。
ひょうすけ
2015/01/07 18:46
はい、息子は念願叶って一昨年4月に鳥羽水に就職しました。専門を卒業して、学校の実習所で3か月、葛西臨海水族園で約9か月バイトをしてからの出発でした。彼の憧れの地、鳥羽水。張り切ってアシカショーのトレーナーのお兄さんをやっていますよ! お写真、言われなかったら分からなかったのに^m^
mint
2015/01/07 22:34
mintさんへ
お早うございます。姉が緊急入院したので私は家を留守にしておりご返事遅れました。息子さんある意味私と同業の方でしたので嬉しいです。私の笑顔についてですが、実験の説明をする前にアコヤガイヲ水中に入れておいたのですが、撮り上げようとしたらアコヤガイの装置が岩に絡んでしまい、やむなくズボンを脱いで水中に入ったのです。組合員の中に若い女性もいましたのではずかしかったですよ。
ひょうすけ
2015/01/09 02:52

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